2012-12-24

ザッパMIX!

 12月21日にプログレDJイベント「ラブビーチ」へフランク・ザッパオンリー担当DJとして行ってきました!会場は「薬酒Bar高円寺」さん。高円寺駅北口のすぐ近くでした。
カンタベリー、辺境、イタリアンプログレ、ゴングオンリー、マグマオンリーなどたまらん選曲だらけで、聴く側としても非常に楽しかったです。ゴングオンリーではスクリーンでゴング関連の映像が流されていて、「全裸のデヴィッド・アレンがトイレの中で詩を朗読している」という非常にシュールな映像を爆笑しながら見てました。
 DJのみなさんはCDやレコードを使ってプレイしていましたが、僕はそういう技量がないので、あらかじめザッパの楽曲をミックスしたものをCDに焼いておいてそれを流しました。大学のレポートをほったらかして(もちろん提出はしました)、Cubaseとにらめっこしながら作ったMIXでしたが、来店したザッパファンのみなさんに喜んでいただけたようで大変うれしかったです。ザッパの曲をみんなで合唱するなんて滅多にないことですね。最高の体験でした。
 ザッパの楽曲を流していて気付いた点があります。それはシンクラビア曲の"G-Spot Tornado"が非常に良い感じだったということです。ザッパの作品としてかなり異質な「Jazz From Hell」からの選曲でしたが、ザッパのシンクラビア作品は非常にリズミカルなので、DJプレイするのに向いているのではないでしょうか。
 今回のザッパMIXをmixcloudとニコニコ動画にアップしておいたのでザッパファンではない方も是非聞いてみてください。
http://www.mixcloud.com/kukkuru/zappa-for-progressiers/





http://www.mixcloud.com/kukkuru/zappa-for-progressiers/

2012-12-10

Future Days(Extended Version)

 ドイツのCanというバンドが私は大好きです。特にヤキ・リーベツァイトが刻むドラムは今なお新鮮味を失っていません。そんなCanの楽曲の中で最も好きなのが、73年作"Future Days"の1曲目であり表題曲である"Future Days"です。
Future Days('73)
 この最高に心地よい楽曲を聴く度に私はこう思っていました、「この曲が永遠に続けばいいのに…」と。そこで、実際に作ってしまいました。それが自家製74分版"Future Days"です。この完全なるお遊びの産物をニコ生の放送で流した所、評判が良かったのでこっそりアップします。これは著作権的に大変よろしくない行為なので、年末までの公開にしておこうかなと考えています。ちなみに拡張子とビットレートはmp3(320kbps)となっています。
ではごゆっくりどうぞ…
https://skydrive.live.com/redir?resid=5E7F9C9C8508EBC1!306&authkey=!AOTy_fXBLG81pqw

2012-11-30

フランク・ザッパ私的ランキング① ギターソロ編

 先日ニコニコ生放送でフランク・ザッパ○○ベスト5という特集を放送したところ、「ランキングをツイッターかなんかに載せて欲しい」というコメントがありました。ツイッターでは文字制限で何かと不便なので、ブログのほうで紹介したいと思います。
以下に掲載するのは一ザッパファンである私の主観的なランキングですので、不満等ございましたらブログのコメントやツイッターのほうにどしどしお寄せください。

フランク・ザッパのギターソロ・ベスト5

ザッパのギターフレーズは特殊だ
 ザッパが弾くギターソロは他のギタリストのそれに比べると非常に癖がある。理由としては、ギターソロに対するアプローチが一般のギタリストとは異なるからではないだろうか。一般的にギターソロというのは、テクニックを披露したり、スタジオ版とほぼ同じようなプレイをすることが多い。しかし、ザッパは同じフレーズを用いたギターソロをめったに弾くことがない。ザッパ自身もギターソロは作曲の場であると考えているようで、「黙ってギター弾いてくれ」のような全編ギターソロのみで構成された作品を発表したことからも彼のギターソロに対する独特なアプローチが伺える。彼のフレージングはペンタトニックスケールを基調としながらも、手癖フレーズを用いたりやスケールからちょっと外れるような音選びをすることによって、特殊なものになっている。さらに、重要な点として、ザッパがいわゆるテクニカルなギタリスト(バカテク系ギタリストとも言えるか)ではないということが挙げられる。この言い方はまるでザッパが上手くないギタリストと言っているかのように聞こえてしまうかもしれないが、彼のプレイには開放弦が鳴ってしまったり、微妙なミュートミスやピッキングミスといったものが結構あるのだ。むしろこういったミスはギタリストの独特な味のようなものを加えているのかもしれない。こうしたザッパのギタリストとしての傾向は、1971年の大怪我の後に制作された「ワカ・ジャワカ」や「グランド・ワズー」の時期から確認出来るのではないかと個人的には考える。それ以前の69年の「ホットラッツ」におけるギターソロを聴くと、ペンタトニックを駆使した、ブルース寄りのまともなギタープレイを披露している(3曲目の"Mr. Green Genes"あたりは本当にまともである)。言い方を変えれば、丁寧にプレイしている印象がある。しかし、72年の「ワカ・ジャワカ」の表題曲のギターソロを聴くと、フレージングに微妙な変化が生まれたように感じる。単にペンタトニックスケールの上で展開されていたソロに、何か雑味やアクが加わった感じがするのだ。その雑味やアクというものは73年の「オーバーナイト・センセーション」におけるギタープレイで確立されている。"I'm The Slime"や"Fifty-Fifty"のワウペダルを駆使した猥雑なギターソロは、怪我をする以前、つまりフロアンドエディ期のザッパのプレイからは相当変化している。完全なる私の憶測ではあるが、全身骨折の怪我でしばらくギターが弾けなかったことがギタリストとしてのプレイスタイルの変化を生んだのであろうか?
…話が長くなってきたので、さっそくベスト5を紹介しよう。
※ちなみにここで言うギターソロというのは、楽曲の中のギターソロで、"Black Napkins"のようなギターインスト曲は取り上げていません。

5位 Now You See It - Now You Don't

 (Tinsel Town Rebellion 1981)


[動画を貼ろうと思いましたが、この曲だけYoutubeにありませんでした…]

 歌物中心のライブアルバムである「ティンゼルタウンリベリオン」の唯一収録されたギターソロである。時期的に次の作品にあたる「黙ってギター弾いてくれ」の楽曲を小出しにした形となった。これは"King Kong"におけるギターソロで、キーはE♭である(こんな風に、ギターソロの楽曲が何の曲の中のギターソロであるか推測するようになると、もう立派なフランク・ザッパバカである)。E♭のスケールのなかで展開されるザッパのギターソロというのも珍しいのでは。この時期あたりから"レゲエ版"のアレンジが施されるようになったわけであるが、このレゲエのリズムがギターソロとの良い相乗効果を生んでいる。名ドラマー、ヴィニー・カリウタ在籍時のザッパのギターソロというものは本当に素晴らしい。彼のようなザッパのプレイに良い反応ができるドラマーが居たからこそ、「黙ってギター弾いてくれ」という作品が生まれたと言っていいだろう。


4位 Rat Tomago

 (Sheik Yerbouti 1979)



 出だしの唸るようなフレーズが炸裂するこの名演は"The Torture Never Stops"のギターソロ(キーはAm)からの抜粋。78年ということで、テリー・ボジオやエイドリアン・ブリューが居た頃の演奏ということになる。"Black Napkns"のようなギターインスト曲ではなく、特定の楽曲のギターソロを取り上げるようになったのはこのアルバムが最初だったはず。それだけこの"Rat Tomago"におけるギタープレイにはザッパ本人も自信があったのだろう。


3位 Occam's Razor

 (One Shot Deal 2008)



 死後に出た蔵出し音源系アルバムからの選曲なので、ピンと来ない方が多いかもしれない。実はこのギターソロ、「ジョーのガレージ」収録の"On The Bus"という楽曲の元音源なのだ。



 聴き比べるとバックの演奏がまったく異なっていることに気がつくと思う。前者の元音源は"Inca Roads"(C→Dというコード進行)のギターソロである。しかし後者の"On The Bus"では、バックの演奏がキーがAmのものに差し替えられているのだ。こうしたギターソロを元々の音源とは違う音源にペーストする手法を、ザッパは"Xenochrony Technique"と呼んでいたようだが、この2曲はその手法が用いられた良い例だと言える。こうした経緯は抜きにしても、私はこのテイクが好きだ。ザッパは"Inca Roads"における、つまりC→Dという進行の中でのギタープレイが一番イキイキしているように私には聴こえる。


2位 Shut Up 'N Play Yer Guitar

 (Shut Up 'N Play Yer Guitar 1981)



 81年作「黙ってギター弾いてくれ」の表題曲。こちらも"Inca Roads"のギターソロである。このアルバムの良いところはギターのミックスだ。中央だけでなく左右全体にギター音がパンされているので、ギターソロが迫力のある形で聴こえてくる。これは"Zappa In NY"(78年)のミックスにも同じことが言える。特にライブアルバムにおいてはミックスによって作品自体の評価も変わってくるのではないだろうか(YCDTOSA Vol.2の74年ヘルシンキでのライブが、ザッパ・イン・NYのような迫力あるミックスならばなんと素晴らしいことか…)。しかしながら、こんなランキング作っといて今更言及することではないが、「黙って~」のミックスはギターがかなり強調されているので、ザッパのアクの強いギターソロが苦手な人にとって、このアルバムを聴くのは苦痛なのかもしれない。それでもザッパのギターとカリウタのドラミングのコンビネーションは一聴の価値有りです。


1位 Inca Roads

 (One Size Fits All 1975)



 1位は75年作ワン・サイズ・フィッツ・オール収録"Inca Roads"のギターソロ。このランキングの1~3位はすべて"Inca Roads"のギターソロである。結局は私の趣向の偏向っぷりがいかんなく発揮されたランキングになってしまった。このワウペダルを半踏みした状態で繰り広げられる宇宙的なギターソロは、ザッパによるベストプレイの一つだろう。実は、この楽曲にも前述の"Xenochrony"に似た技法が使われている。楽曲全体は"The Dub Room Special"のDVDとCDに収録されている74年のテレビライブでの演奏が使われているが、ギターソロ部はヘルシンキでのライブの演奏(You Can't Do That On Stage Anymore Vol.2収録)が挿入されている。わざわざギターソロを差し替えたということは、ザッパ自身ヘルシンキでのギターソロがお気に入りだったのだろう。差し替えるのも納得の素晴らしいギターソロである。


 本当は、ニコ生のほうでも取り上げた「フランク・ザッパ難曲ベスト5」、「俺の好きなインスト曲ベスト5」についても書こうと思っていましたが、ギターソロだけでかなりの量を割いてしまったのでまたの機会に書くことにします。

2012-08-26

みんな悩んで大きくなった

最近、狂ったように野坂昭如出演のサントリーゴールドのCMを毎日観ています。




ソ、ソ、ソクラテスか プラトンか
ニ、ニ、ニーチェか  サルトルか
みんな悩んで大きくなった
(おっきいは大物よ)
俺もお前も大物だァ!!!

シェ、シェ、シェイクスピアか 西鶴か
ギョ、ギョ、ギョエテか シルレルか
みんな悩んで大きくなった
(おっきいは大物よ)
俺もお前も大物だァ!!!


 最初に私がこのCMを観た時、「なんだこのCM、野坂昭如も仕事選べよww」とか思っていたのですが、気づいたら毎日「ソ、ソ、ソクラテスかプラトンかぁ~」と口ずさんでいる始末。この人はハトヤ(伊東に行くならハットッヤ)や文化放送の曲(文化放送、文化放送、JOQR♪)など、広告系の作詞もやっていたのですが、このように本人が登場するCMは大変おもしろいです。

 もちろん野坂さんは小説家として、または大島渚を殴った人物として有名(?)ですが、個人的には彼の歌手活動に注目しています。
74年に発売された「分裂唄草紙」は大変素晴らしい作品です。特に「十人の女学生」という曲は、女学生が色んな出来事によって減っていき、最後には一人になって自殺するという、いわば「ギャシュリークラムのちびっ子たち(エドワード・ゴーリー著)」的な吉岡治による世界観の歌詞もさることながら、作曲小室等、編曲高中正義というコンビによる素晴らしいメロディとタイトなバックの演奏には痺れます。



 みなさん、是非野坂さんのアルバムを聴いてみてください。

2012-08-24

アンビエント風楽曲を作る

みなさまお久しぶりです。
本ブログが宅録報告ブログに成り下がっていることは私も重々承知しております。
しかし、私はもう宅録のことしか書こうとしない質になってしまったようで、今回も宅録の報告なんです。すみません。




ニコニコ動画
Soundcloud

今回はアンビエントっぽい曲を作りました。
意図的に作曲行為をしたというよりは、音色作りの中で半ば偶発的に生まれたフレーズを組み合わせた結果、曲になっちゃったという感が強いです。ですから、楽曲の構成としてはかなり無理があるわけです。
ですが、それでも一応楽曲として成立するのがアンビエントというジャンルの良いところです。
今後もこうしたアンビエント、ニューエイジ的な音作り、作曲をしていきたいと思っております。



申し訳程度の近況報告
・神保町のジャニスでCDを借りまくった
・マイク・ケネリー(+アンディ・パートリッジ)の"Wing Beat Fantastic"をネットでDL購入した
・太閤立志伝が面白い
・ティム・フォリンが凄い
・デヴィッド・バーンとセイント・ヴィンセントの共作アルバムがたのしみ
以上です。

2012-02-22

Peaches En Regalia

去年の11月頃から宅録していたフランク・ザッパの名曲"Peaches En Regalia"のカバーをようやく完成させました。
既に先週の火曜日の時点でアップロードしたのですが、ブログでの紹介がまだだったので今回します。
Soundcloud
Youtube
ニコニコ動画

Cubaseではこんな感じ

ミキサー
構想としては、オリジナルであるHot Rats版の「桃の勲章」を全体のサウンドの軸とし、それにフィルモア・イースト版の『主旋律をオルガンで弾く』という要素と、1977年のサタデー・ナイト・ライブでの演奏(Bメロの『ダダンッダンッダダンッ!』というところ。わかるかな?)という2つのアレンジを合わせたものをつくろうとしました。

もう一つ、『エレキギターを使わない』という制限を設けました。これは出来るだけHot Ratsの60年代っぽい素朴なサウンドに近づけたかったからです。